Quansheng社 UV-K5 / UV-K5(8) / UV-K6 / UV-5R Plus を日本語&広帯域受信機化するカスタムファームウェア「UV-K5-RX-JP」を作成した。この無線機を購入したままの状態で使用すると電波法違反になるので注意が必要だが、RX-JPファームウェアを導入することで広帯域受信機化でき、無線免許不要で合法的に利用可能になる。 egzumer 氏のファームウェアをベースに送信無効化と設定メニュー日本語化、様々な機能追加を行ったもので、日本で広帯域受信機として使う用途に特化して開発を行っている。
ファームウェア書き込み
ファームウェアはブラウザから直接書き込みできます。最初に、書き込み方法や使い方についてページ下部の説明をお読みください。個人での私的使用に限り、無償で利用可能です。
※本ファームウェアの使用によって生じるあらゆる直接的・間接的損害に関して当方は一切の責任を負わないのでご了承ください。
更新履歴
2024年8月14日 v1.0.0
- メニュー画面にAbout項目を追加
- リセットメニューを
PTT
とF1
を押しながら電源をONにした場合のみ表示 - 初期スケルチレベル変更
- 起動時のデータチェックを厳密化
- その他細かな不具合修正
※UV-K5-RX-JPメモリー編集ソフトは最新版(v1.0.0)をご利用ください。
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2024年4月27日 240427
- VFO/MRスキャンを大幅に高速化
- スキャンスキップ機能を追加(最大16個)
スキャン中にF1
ボタンを押して表示中の周波数を登録、電源を切るとリセットされます。 - デュアル待受の復帰ディレイ時間設定を追加(1-5秒)
- スキャン復帰のディレイ時間設定を追加(1-5秒)
- スケルチレベル最適化
- RSSI単位表示を追加
- バンクの1-8全選択を対象バンクのみに変更
- その他細かな不具合修正
2024年3月29日
- 最大8個のバンク機能を追加
- メイン画面MRモードで
*
を押してバンク選択画面を表示 #
を押して複数バンク選択、*
を押すとスキャン開始- MRモード時にバンクNo.アイコン表示を追加
- 表示中チャンネルをバンクに登録するには、設定メニューの「バンク」から設定
- ※バンク名を編集するにはCHIRP for UV-K5-RX-JPの最新版をご利用ください
- メイン画面MRモードで
- バンド選択画面で
*
を押すとスキャン実行、#
を押すとスペアナ表示 F
+*
をスキャン開始に変更- リセット後にバンク設定ができない問題の修正(240329a)
- その他細かな不具合修正
2024年2月27日
- フラッシュライト機能をON/OFFのみにして再有効化
PTT
+EXIT
を押しながら電源ONで強制リセット- その他細かな不具合修正
2024年2月22日
- 選択中のバンド設定(周波数範囲、モード、ステップ等)をスペアナ機能に引き継いで表示
- 選択したバンドを電源を切っても保持するように変更
Quansheng Dockプロトコル対応(experimental)
※XVFO機能とチャンネル編集には未対応- フラッシュライト機能を削除
- 空メモリー領域のデータが端末によって異なる問題に対応
- チャンネル削除時の不具合修正
- その他細かな不具合修正
2024年2月18日
- 最大16個のカスタムバンド機能を追加(メイン画面で
*
を押すと表示)
※設定した周波数範囲、モード、ステップでスキャン可能。リスト編集は CHIRP for UV-K5-RX-JP を利用ください。 - 周波数入力時に全桁入力しなくても
M
で確定、*
で小数点を入力 - 周波数UP/DOWN、スキャン時に76-108、630-840MHzをスキップ
- その他細かな不具合修正
- 空メモリーが表示される不具合を修正(240218a)
2024年2月2日
- 登録メモリーch数を200 → 400に拡大(200ch x 2周波数)
- デュアル待受、通信時バックライト等のメニュー項目を整理
- リセットが必要かどうかの簡易チェックを追加
- その他細かな不具合修正
2024年1月13日
- リバーストーンスケルチ機能(TSQL-R)を追加
- PTTスイッチのモニター機能をPUSH/TOGGLE/OFFに設定可能
JR空線信号キャンセラー(experimental)
TSQL:2280Hz、TSQL-R:ON で有効
2024年1月9日
F + 6
で帯域幅を変更- F1/F2/Mボタンに帯域幅変更のショートカットを割り当て可能
- 0.5kHzステップ追加
- 受信下限を15MHz~に拡大(experimental)
2023年12月24日
- 帯域幅設定を4段階に細分化し、デフォルトを20kHzに変更
変更前:WIDE 25kHz、NARROW 12.5kHz
変更後:WIDE+ 25kHz、WIDE 20kHz、NARROW 12.5kHz、NARROW- 6.25kHz - スペクトラムアナライザーを更新
- 操作レスポンス向上
- 詳細画面の設定項目追加
- 帯域幅20kHz追加
- その他細かな不具合修正
2023年12月20日
- スペアナモードでも20kHzステップに対応
- egzumer v0.21に追従
2023年12月16日
- VFOモード時に現在設定されている周波数ステップの表示を追加
- 周波数ステップ変更ショートカットから直接メイン画面に戻れるように変更
- ABOUT画面を追加(起動画面もしくはF1,F2,Mショートカットに設定可能)
2023年12月13日
- 76-108MHzはFMラジオモードからのみアクセスできるように修正
- 一部のアイコンを新しいデザインに変更
- チャンネル名表示のフォントを変更
- egzumer v0.20に追従
- 強電界地のAM受信性能改善
- スペクトラムアナライザー内のAM改善
- AM-fixを無効にした際のAGC改善(AM-fixの利用を推奨)
- 周波数丸め処理の修正
- FMラジオインジケーターを復活
- その他不具合修正
2023年11月30日
- 設定メニューを日本語化
- egzumer v0.19に追従
- rx-only から rx-jp に名称変更
2023年11月26日
- egzumer v0.18に追従
- Sメーターのレベル調整
- DTMFトーンなどの不具合修正
2023年11月21日
- サイドボタンに周波数ステップ変更へのショートカットを割り当て可能にした
- 周波数ステップの種類が多すぎたので整理
2023年11月20日
- egzumer v0.17をベースに以下の機能を追加して公開
- 送信機能を無効にして広帯域受信機化
- 設定メニューから送信関連部分を削除
- PTT スイッチにモニター機能を割り当て
主な機能一覧:
RX-JPで追加されている機能
- 送信機能を無効にして広帯域受信機化
- 設定メニュー項目を日本語化、送信関連を削除
- 15-1300MHz に受信範囲を拡張
(ハードウェア的に対応不可の630-840MHzを除く) - 登録メモリー数を200 → 400に拡大(200ch x 2周波数)
- 最大8個のバンク機能
- 最大16個のカスタムバンド機能
(周波数範囲、モード、ステップ、帯域幅を登録してスキャンおよびスペアナ表示が可能) - VFO/MRスキャンの大幅な高速化
- スキャンスキップ機能を追加(最大16個)
- スキャンおよびデュアル待受の復帰ディレイ時間設定(1-5秒)
- 周波数ステップの追加(0.01k, 0.1k, 0.5k, 1k, 2.5k, 5k, 6.25k, 8.33k, 10k, 12.5k, 15k, 20k, 25k, 30k, 50k, 100k, 125k, 200kHz)
- 帯域幅設定を4段階に細分化(W+ 25kHz, W 20kHz, N 12.5kHz, N- 6.25kHz)
PTT
スイッチにモニター機能を割り当て- サイドボタンに周波数ステップ、帯域幅変更へのショートカットを割り当て
- 周波数入力時に全桁入力しなくても
M
で確定、*
で小数点を入力 - VFOモード時に現在の周波数ステップを表示
- ABOUT画面を追加(起動画面もしくはF1,F2,Mショートカットに設定可能)
- アイコン、フォントのデザイン変更
- スペクトラムアナライザーの操作レスポンス向上と20kHzステップ対応
- スケルチレベル最適化
- リバーストーンスケルチ機能
1of11 / fagci / egzumer版からの機能
- 上記すべての周波数で AM / FM 受信
- SSB(USB)モード対応
- FMラジオ 76-108MHz
- AM音質改善
- RSSI Sメーター表示
- スペアナ表示機能
- バッテリー(%、電圧)表示追加
F
+10キーの代わりに各ボタン長押しでも機能呼び出し- 設定メニューからサイドボタン
[F1]
[F2]
に機能割り当てカスタマイズが可能 - バッテリー残量表示の最適化、キャリブレーション機能(1600mAhと2200mAhモデル対応)
三才ブックス掲載雑誌
受信機材編「UV-K5完全操作ガイド」にて紹介されました。16ページに渡って、AliExpressでの購入方法、ファームウェア導入方法やメニューの詳しい説明、メモリー編集方法が掲載されています。他機種と比較した受信機インプレ記事でも20pointと高い評価を得ています。
第3特集 「おもしろ無線受信ガイド UV-K5編」にて紹介されました。カスタムバンドおよびバンク機能の詳しい使い方、CHIRP for UV-K5-RX-JPによるメモリ編集方法が掲載されています。また、より実践的なおもしろ無線の受信方法なども紹介されています。併せてお読みください。
特集 受信機化&日本語化ファームの導入から操作法まで「UV-K5活用ガイド」 にて紹介されました。インストール方法から詳しい操作方法、国産機種との比較などが掲載されています。かなり詳細で分かりやすい記事となっています。併せてお読みください。
専用メモリー編集ソフト
UV-K5-RX-JPメモリー編集ソフト が利用可能
追加する予定のないもの
- 送信機能
- 完全日本語化(フラッシュメモリ空き容量がないため)
- CW、FT8等のデコード機能
- 保証とサポート
ファームウェア書き込み方法
0. 必要なもの
- UV-K5 / UV-K5(8) / UV-K6 / UV-5R Plus 本体
- USBプログラミングケーブル (私は Amazon でこちらを購入)
1. 本体をプログラミングモードにする
PTT
スイッチを押しながら電源をONにしてプログラミングモードにする。画面には何も表示されず、LED が点灯する状態になる。
3. ケーブルを接続
USBプログラミングケーブルをPCと本体に接続。きちんとプラグが奥まで差し込まれていないと書き込みに失敗するので注意する。また、バッテリーが充分に充電されていることを確認する。
4. UV-K5-RX-JPアカウントサービスを開く
※UV-K5-RX-JPメモリー編集ソフト からアクセスできます。
5. 書き込み
[ファームウェア書き込み]ボタンを押してポートを選択すると、LED が点滅して書き込みが始まる。10〜20秒ほどで書き込みが完了して、本体が再起動するのでケーブルを抜く。
6. リセット(初回のみ)
初めて標準ファームウェアや他のカスタムファームウェアから書き換えた場合は、一度電源をOFFにし、PTT
とEXIT
を押しながら電源をONにしてリセット操作を行う。登録したチャンネルメモリー等がすべてリセットされるので注意。古いバージョンの RX-JP から最新版の RX-JP にアップデートした場合は必要なし。ただし、RX-JP でもかなり古い場合は「PLEASE RESET BEFORE USE」と表示されてリセットが必要になります。
※RX-JPに限らず、UV-K5を別のファームウェアに入れ替えたら基本的にリセットが必須。これはファームウェアごとにEEPROM内のデータ構造が異なるためで、リセットしないと一見問題なく動いているように見えても動作がおかしくなる。
使い方 / チートシート
メイン画面
*
:(VFOモード)バンド選択画面、(MRモード)バンク選択画面を表示M
:設定メニューM
長押し:LEDライト点灯/消灯EXIT
:前の画面に戻る、1文字削除EXIT長押し
:全文字削除F長押し
:キーロック
F+10キー
F + 1
:VFOモードで1000MHz切替、メモリーモード時はVFOにコピーF + 2
:A/Bチャンネル切替F + 3
:VFO/メモリーモード切替F + 4
:周波数カウンタ/CTCSS/DCSスキャンF + 5
:スペアナ表示F + 6
:帯域幅を変更F + 9
:ワンキーチャンネル呼び出しF + 0
:FMラジオF + *
:スキャン実行
※各10キーの長押しでも呼び出し可能
サイドボタン
PTT
:モニター(PUSH:押している間だけ、TOGGLE:ON/OFF切替 に変更可能)[F1]
短押し:A/Bチャンネル切替[F1]
長押し:FM/AM/SSBモード切替[F2]
短押し:スキャン開始/停止[F2]
長押し:周波数ステップ変更
上記の[F1]
[F2]
は設定メニューの F1短押し、F1長押し、F2短押し、F2長押し から変更可能。選択可能な機能は以下の通り。
FLASH LIGHT: | LEDライトを点灯 |
BANDWIDTH: | 帯域幅を変更 |
MONITOR: | モニター機能ON/OFF |
SCAN: | スキャン開始 |
FM RADIO: | FMラジオ |
LOCK KEYPAD: | キーロック |
SWITCH A/B: | A/Bチャンネル切替 |
VFO/MR: | VFO/メモリーモード切替 |
SWITCH DEMODUL: | FM/AM/SSB切替 |
CHANGE STEP: | 周波数ステップ変更 |
ABOUT: | 「本機は受信専用の…」画面を表示 |
バンク選択画面
↑
↓
で項目を選択し、M
で決定、EXIT
でキャンセル#
:複数バンク選択(ALLの場合は全選択 or 全解除)*
:スキャン開始0
-8
:その番号のバンクに移動
バンド選択画面
VFOを登録済みの周波数範囲、モード、ステップ、帯域幅に設定
↑
↓
で項目を選択し、M
で決定、EXIT
でキャンセル*
:スキャン開始#
:スペアナ表示0
-9
:その番号のバンドに直接移動。- バンド設定は「CHIRP for UV-K5-RX-JP」からカスタマイズ可能(最大16個)
VFO/メモリースキャン
[F2]
or*
長押し:スキャン開始- VFOスキャン中
↑
or↓
:スキャン方向切替M
orPTT
:スキャンを停止して最後に見つかった周波数に戻るEXIT
:スキャンを停止して開始時の周波数に戻る[F1]
: 現在の周波数をスキップ登録、電源を切るとリセットされます
スペアナモード
1
or7
: 周波数ステップを増減3
or9
: 表示最大dB変更4
: 表示倍率変更(x0.5, x1, x2, x4)5
: 周波数手動入力(*
で小数点入力、M
で決定)6
: 帯域幅変更0
: FM/AM/SSB切替*
orF
: スケルチレベル変更[F1]
: 現在の周波数をスキャン対象から除外[F2]
: バックライトON/OFFPTT
: 詳細モード切替EXIT
: スペアナモード終了
FMラジオ
F + 3
:VFO/メモリーモード切替*
:チャンネル手動検索(EXITで終了)*
長押し:チャンネル自動登録M
:チャンネル登録/削除EXIT
:FMラジオ終了
Enjoy.